初めてのみかんワイン。右田柑橘のBUSAIKU WINEが面白い。
初めての連続。レストランで出会ったもの。
先日訪れたLATURE(ラチュレ)は、初めてが詰まったレストランだった。
初めての鹿の血を使ったマカロン。
初めての鹿のコンソメ。
初めての分厚い鴨。
初めての、みかんワイン。
料理については別で書くとして、みかんワインが衝撃だった。葡萄ではないワイン。ワインにつけられた名前はBUSAIKU(ぶさいく)。なんてキャッチーで不思議で魅力的な名前だろう!
熊本のみかん農家が作り上げたBUSAIKU WINE(ぶさいくワイン)
オープン1年で1つ星を獲得したLATUREもあつかうBUSIKU WINEの故郷は熊本。クラウドファンディングによって誕生したというのだからイマドキだ。
みかん農家の右田柑橘代表の右田さんが、熊本地震をきっかけに熊本ワイン社と出会い始まったこのプロジェクトは、2017年に1,452,000円の支援を集めてスタートした。
ワイン名の由来はズバリぶさいくみかんを原料とするから。このぶさいくというみかん、基本的に農薬散布を行っていないことで形が整わず、不細工になってしまうという。だが、形が悪いからまずい。というわけではなく、このみかんたちは、甘みも酸味も強い一等品。「無農薬という言葉や有機栽培などにこだわったからではなく、ミカンの美味しさを追求したらこの作り方になってしまった。」という右田さん、素直に素敵だと思う。
説明が遅くなったが、みかんワインはぶどうの代わりにみかんを使って作るワイン。皮ごと搾汁、低音発酵、一切の加熱処理を行うことない生詰めで、みかんの風味をしっかり残す手のこんだ一本だ。2019年からは瓶内発酵のスパークリングワインの生産も開始したようで、今後のライナップが楽しみ。
BUSIKU WINEは春から初夏に飲みたい新緑の味!
そんなBUSAIKU WINE、LATUREではひな鳥の照り焼き風にあわせて登場した。
ワインは、白い見た目からもわかるように、赤ワインのようなえぐ味はなし。甘い柑橘の皮の香りと苦味が鼻を抜ける新しい発見。レモンではなく甘いみかんというのがポイント。夏に飲みたくなる白ワインよりも素直で、個人的には春から初夏に飲みたい味。
みかんのソースで照り焼きを作るように、照り焼きのような甘酸っぱい料理にはぴったり。
いくらワインに詳しくても、みかんワインを飲んだことがいる人は少ないはず。手土産にも持っていってもいいかもしれない。発泡なしワインは3,670円(税込)、スパークリングは 4,100円(税込) ふるさと納税(ぶさいくワイン スパークリング:熊本県玉名市)で試してみるのがよいかも。
購入は右田柑橘公式サイトから
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