東京暮らし、五反田ラバー。

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【働く女性の映画/DVD】エリン・ブロコビッチ

プライベートでショッキングなことがあった時、よく「強い女性の生き方」を描いたDVDを借りて観る。誰もが知る作品で言えば、「プラダを着た悪魔」や「バーレスク」。何度見たことかわからない。女性特有の習性なのかもしれないけれど、映画の主人公に自分を当てはめて、「自分はもっと素敵になれる」「もっと素敵な人にめぐり会える」と言い聞かせたいだけなのだと思う。

 

先日大好きだった彼とお別れをしたので、ここ数日はDVD三昧。その中でも好きになった作品があったので書き留めておくことにする。

 

エリン・ブロコビッチ

エリン・ブロコビッチ コレクターズ・エディション [SPE BEST] [DVD]

 

離婚歴2度。3人の子を持つシングルマザー。学歴・職歴なにもない。そんな女性が弁護士事務所で働き始め、誰も気づかなかった大企業の環境汚染を突き止めて訴訟を起こし、史上最高3億3300万ドルもの和解金を勝ち取るという話。実話。

 

数日前に会社の女性役員から進められて読んだ本「LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 」にも書いてあったのだけど、仕事も子育でも両立して幸せを掴み取る女性を描く作品はとっても少ない。このエリン・ブロコビッチも、訴訟のために走り回って、下の子どもが初めて喋ったその瞬間に居合わせられなかった姿が作中に描かれている。

 

それでも仕事をやめなかったのは、もちろん生活費のためもあるけれど苦しんでいる人たちに出会ってしまったから。この訴訟は、634名分の署名を集めたことが成功に大きく貢献したよう。その634名全員に会って話を聞いて、「なんとか力になりたい」。その気持ちが彼女を動かした。

 

仕事と自分の家族や恋人に使う時間のバランスって本当に難しいよなあ〜と改めて考えた。冒頭で触れた私の失恋も、ちょうどそのバランスを上手く調整できなかったことが原因。相手が人生をかけてやろうとしていることがあって、それに向かって動きだしたのに、一緒にいたいと邪魔をした。

 

仕事は好き。恋人も好き。子どもも好き。恋人の邪魔はしたくないし、子どもに寂し思いもさせたくない。でもだからといって、自分を押し殺して生活をしていくのは嫌だ。いろんな矛盾の中で悶々としながら生きてく感じ。私は恋人との1対1でも上手くできなくて、これで子どもができた日にはどうなるんだろう。と不安になる。

 

今までは自分だけがそういうことに悩んでるのかと思ったけど、意外と同じような悩みはいろんな人が持っていた。エリン・ブロコビッチしかり、「LEAN IN」の作者、Facebook COOのシェリル・サンドバーグしかり。

 

映画に描かれるのはその人の人生のほんの1シーン。映画だから過剰に描かれているところもあるけど、みんながみんな悩んで、失敗して、それでも前に進んでいく姿を見ると自分も頑張らなくてはいけないなあと思う。そして、映画の主人公が成功を掴むと、自分もきっと成功できる!と思い込ませることができる。

 

ということで、結局何が言いたいかというと、失恋したり、仕事で悔しいことがあって落ち込んでいる女性には「エリン・ブロコビッチ」を是非観てほしい。GWの予定が空いているならなおのこと。TSUTAYAにGOGO!

 

映画を観て、ある程度元気になったらまたがんばろ。